2016年10月22日土曜日

第1回島根大学ミュージアム特別講座in広島 Part2「初めて列島に到達したホモ・サピエンスの痕跡-中国山地~隠岐諸島における後期旧石器時代前半期の石材獲得行動-」を開催しました。

 本日、広島市まちづくり市民交流プラザ(広島市中区)にて、第1回島根大学ミュージアム特別講座in広島Part2「初めて列島に到達したホモ・サピエンスの痕跡-中国山地~隠岐諸島における後期旧石器時代前半期の石材獲得行動-」を開催しました。

 この講座は、平成25年度に島根大学ミュージアム特別講座in広島「出雲文化へのいざない」を開催した際、大変好評で、再度の開催要望が多く寄せられたことから、企画したものです。

 第1回は、及川 穣先生(島根大学法文学部准教授)が講師を務められ、中国山地から隠岐諸島にかけての旧石器時代について解説されました。

 講座ではまず、アフリカから世界に拡散していった人類と使用していた石器についての説明から始まりました。つづいて、日本列島における旧石器時代の様相についての解説がありました。日本列島では10,150ヶ所もの旧石器時代の遺跡が見つかっています。今のところ、静岡県井出丸山遺跡で見つかった約40,000年前頃の神津島産黒曜石による台形様石器が、最も古い時期のものであるとのことでした。

 そして、地元である中国地方に目を向けると、島根県奥出雲町原田遺跡で、約35,000年前の地層から隠岐島産黒曜石による小型ナイフが出土しているそうです。既にこの頃、中国山地の集団が隠岐島の黒曜石を調達し、利用していたことに驚かされました。

 中国山地では、こうした日本列島最古級の旧石器が出土する遺跡が、この他にも多くみられるようです。及川先生は、今後、こうした遺跡の調査なども進めていき、日本列島にやってきた頃の人類の活動について解明していきたいとのことでした。

 会場は満席で、皆様大変熱心に聴講していただきました。実際に黒曜石の石器にも触れて、観察する経験ができたことも、大変好評のようでした。


0 件のコメント:

コメントを投稿