2018年1月6日土曜日

第100回島根大学ミュージアム市民講座「隠岐諸島黒曜石原産地の開発・利用からみたアジア新人文化の起源と展開」(まつえ市民大学連携講座)を開催

 本日午後より、松江スティックビルにて、第100回島根大学ミュージアム市民講座「隠岐諸島黒曜石原産地の開発・利用からみたアジア新人文化の起源と展開」(まつえ市民大学連携講座)を開催しました。

 10年前から開催している島根大学ミュージアム市民講座も、今回が第100回となりました。これも熱心にご参加いただいています市民の皆様のおかげです。また、ご多忙のなかを、講演いただいております島根大学内外の先生方のおかげでもあります。改めてお礼申し上げます。

 さて記念すべき第100回講座は、先史考古学の及川穣先生(島根大学法文学部准教授)にご講演いただきました。最近発掘成果が発表されて話題をよんだ隠岐島での黒曜石原産地遺跡をはじめとした旧石器時代から縄文時代にかけての黒曜石に関するお話でした。

 まず、旧石器時代とはどのような時代だったのかについて、古環境や生息していた動物、使用していた石器などから説明がありました。日本列島では、約4万年前の石器が見つかっているそうで、この時代までには舟を使って列島に人類が渡ってきていたと考えられています。中国地方にやってきた人類は、例えば大山などの高い山に登って周辺を見渡すなどして、地形を把握し、資源の探索をしたと推定されます。黒曜石という石器の素材として有用な資源がある隠岐島もこうして人類によって早くから利用されたのでした。

 及川先生は、この隠岐島をフィールドにして、島内を徹底的に踏査し、黒曜石の産出地点をつきとめられました。また、久見宮ノ尾遺跡の発掘調査では、 旧石器時代後半から終末(約2200016000年前)とみられる石器などが出土したそうです。

 講座では、実際に出土した石器を受講者が手にもって観察する体験もできました。なお、今回、紹介された黒曜石の資料や研究成果については、島根県立古代出雲歴史博物館で開催予定の企画展「隠岐の黒曜石」【3/23-5/16】で展示される予定です。

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