島根大学旧奥谷宿舎に水墨画寄贈

 11月30日(月)、出雲市在住の書画家・石飛鴻さんから、島根大学旧奥谷宿舎(旧制松江高等学校外国人宿舎)に、ご自身の作品である水墨画「ヘルンさん どこへ」が寄贈されました。
 この水墨画は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が、松江を離れ、熊本へ旅立つ様子を想像して描いた作品です。島根大学旧奥谷宿舎の修復完成ニュースをご覧になった作者・石飛鴻さんより、かつて外国人教師が暮らした歴史をもつ宿舎にふさわしい作品であることから、ご厚意で寄贈いただきました。
 石飛鴻さんは、出雲市多伎町で、はたご小田温泉を経営されるかたわら、永年、書画家として創作活動にも打ち込んでこられました。パリ「サロン・ドートンヌ」会員、パリ「ル・サロン」永久会員、日本国際美術家協会会員で、昭和44年日展入選後、昭和62年・平成2年パリ「ル・サロン」優秀賞、平成2年フィナール国際美術展グランプリ、パリ「サロンド・メ」招待など、国内外でご活躍されています。
 小泉八雲は、島根大学教育学部の前身校・島根県尋常師範学校で教鞭をとるなど、本学と関わりの深い外国人です。同じように島根大学や前身校・旧制松江高等学校で教鞭をとった外国人が暮らした島根大学旧奥谷宿舎で、末永くこの作品を展示させていただき、作品そのものの鑑賞はもとより、こうした外国人教師の顕彰や松江における国際交流史の伝達にも役立てることができればと考えています。

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