2011年9月3日土曜日

第38回島根大学ミュージアム市民講座「魚の子供はどんな所で育つのか?」開催しました。

本日午後,第38回島根大学ミュージアム市民講座「魚の子供はどんな所で育つのか?」を開催しました。
 今回の講師は,2010年度日本魚類学会論文賞を受賞された堀之内正博先生島根大学汽水域研究センター)でした
 魚の子供が育つ場所の多くは,豊富なエサがあり,外敵から身を守るのに適した,沿岸の海草藻場やヨシ帯(熱帯・亜熱帯では,マングローブ域)であると考えられています。
 堀之内先生は,宍道湖・中海の沿岸域,数か所で魚を採取し,実際にどのような稚魚がいるのかを調査されました。調査の結果,宍道湖では,砂泥地よりもヨシ帯で多くの稚魚が採取できたようです。
 近年,宍道湖・中海では,魚やシジミの漁獲量が急激に減少し,水産資源の枯渇が問題になっています。その原因は複雑ですが,昔ながらのヨシ帯の保全など,沿岸域の環境の保全・再生が,重要な対策のひとつと考えられます。
 今日お話いただいた,こうした基礎研究は,今後の水産資源回復を考えるうえで,大変重要な意味をもっているといえます。

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