永井隆博士が松江高校時代の恩師にあてた直筆ハガキを展示中(~12/28)


 現在、島根大学旧奥谷宿舎(旧制松江高等学校外国人宿舎)で開催中の企画展「旧制松江高校出身『永井隆博士』没後60年企画展~己の如く人を愛せよ~」では、本学OBで『長崎の鐘』著書として有名な永井隆博士が恩師にあてた直筆ハガキ(雲南市永井隆記念館所蔵)を特別展示しています。
このハガキは、永井隆博士が、長崎の病床から旧制松江高校(島根大学前身校)時代の恩師である松原武夫先生に宛てたもので、このたび新たに発見されました。
(山陰中央新報≫http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=529156004

「クリスマスおめでとうございます。・・・・高校時代先生からはじめてキリストに就いてお話を承り、まことの信仰に入りましたことは・・・・・」(昭和22年12月)

 文面をみると、永井隆博士が、松江高校時代にクリスチャンだった松原先生の影響で、既にキリスト教を信仰していたことが分かります。
 今まで、永井隆博士がなぜ、松江から長崎医大に進学したのかについては謎で、当時の親友も不思議がっていたほどです。
 このハガキから推察すると、キリスト教が盛んな長崎に対する憧憬が理由だったのかもしれません。
 今回発見されたハガキは、永井隆研究において重要な位置を占める資料といえます。
このたびの企画展では、雲南市永井隆記念館の御好意で特別に、この貴重資料の展示許可をいただきました。改めて感謝申し上げます。
 このほか、島根大学附属図書館所蔵の永井隆寄贈図書(「贈呈 母校図書館 昭和3年卒業 永井隆」と自筆で書かれています)なども展示されています。
この展示会は、クリスマスを挟んで、年末の12/28まで開催中です。博士の人生を通して、あらためて平和の尊さや家族の”絆”について考えていただければ幸いです。

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