2013年12月21日土曜日

第64回ミュージアム講座「先史墓制からみた韓半島と出雲」を開催しました。

本日午後は、今年最後のミュージアム講座、第64回島根大学ミュージアム市民講座「先史墓制からみた韓半島と出雲」を開催しました。

本日の講師は、平郡達哉先生(島根大学法文学部准教授・島根大学ミュージアム兼任研究員)でした。先生は、永年韓国で研究教育をされてきた朝鮮考古学の専門家です。

まず最初に、韓半島の自然地理や時代区分についてのお話がありました。つづいて、新石器時代青銅器時代の墓の状況について、多くのスライドをもとに解説されました。

韓半島では、青銅器時代になると、「支石墓」という、石の上にさらに大きな石を乗せた墓が盛んに作られるようになります。こうした墓は、世界各地に分布しますが、韓半島では西海岸を中心に約4万基も作られます。なかには、世界遺産に登録されている支石墓もあるそうです。

出雲地域には、古浦砂丘遺跡堀部第1遺跡など、石を用いた弥生時代の墓が知られています。こうした墓の類例は、九州北部にも見ることができ、さらにはその源流を韓半島の石を用いた墓に求める仮説もあります。最後に今後の課題として、出雲地域にみられる墓をはじめとした弥生文化について、韓半島との直接的、間接的な系譜関係という視点から追究していく必要性を示されました。

隣国である韓国の歴史や文化は、日本人として知っておかなければならない知識です。今後ともこうした意義のあるテーマで講座を企画していきたいと思っています。

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