2015年3月14日土曜日

第77回島根大学ミュージアム講座「『出雲国風土記』と遺跡にみる古代出雲の広域交流」を開催しました。

 本日午後、第77回島根大学ミュージアム講座「『出雲国風土記』と遺跡にみる古代出雲の広域交流」を開催しました。今回が、平成26年度島根大学ミュージアム市民講座第3ステージ「出雲における文化交流の歴史」の最終回になります。
 講師は、大橋泰夫先生(島根大学法文学部教授・島根大学古代出雲プロジェクトセンター長)で、内容は古代における出雲地域と他地域との広域交流について考えるものでした。
 奈良時代、古代国家による律令体制の整備に伴って、出雲国にも都から延びる「山陰道」が整備されました。近年の発掘調査によって、島根県内では、出雲市杉沢遺跡などで実際の古代山陰道が発見されています。発見された山陰道は、直線的で、9m以上の広い道幅をもっており、国家の威信を示すといった意味もあったようです。
 こうした陸上交通とは別に、日本海を通した交流もみられます。文献によれば、例えば、「渤海使」の出雲への到来、越から出雲へ人が住み着いたという記録などがあります。また、古代寺院を飾った軒瓦の文様の分析から、出雲と隠岐・備後・長門との工人の交流も想定されています。
 以上の解説から、古代の出雲では、都との陸路による交流だけではなく、日本海を介した様々な地域間交流も活発であったことが分かりました。

 
 新年度からは、新シリーズ「山と川をめぐる自然史と文化史」が始まります。引き続きよろしくお願い致します。

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