「大英自然史博物館展」でニホンアシカを見学

 国立科学博物館で、特別展「大英自然史博物館展」を見学しました。
 
 展示物のなかには、千島列島で捕獲されたというニホンアシカの標本もありました。当時、ヨーロッパでは、日本列島の動物相について高い学術的関心がありました。大英自然史博物館には、この時期に収集された1000点近い日本の哺乳類剥製コレクションがあり、この標本はそのなかの一つになります。

 このニホンアシカは、1896年に横浜の貿易商アラン・オーストンによって、大英自然史博物館の哺乳類研究者オールドフィールド・トーマスに送られたものです。

 島根大学には、展示してあった大英自然史博物館所蔵のものよりも、丁度10年古い時期に捕獲されたニホンアシカの剥製標本があります。

 世界に数点しかない貴重な標本です。

国立科学博物館
朝一で行きましたが、既に行列。1時間待ちでした。


島根大学所蔵のニホンアシカ剥製標本(1886年)
明治19年の島根県にも、動物を剥製にするという近代的な学術活動がなされていたわけです。

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