松江キャンパス教育学部前で島根師範学校の門柱を発見

 フェイスブックのフォロワーの方から、松江キャンパス教育学部南の庭の傍らに島根師範学校男子部の正門門柱が置いてあるという貴重な情報をいただきました。

 早速、現地で確認したところ、師範学校の古写真に写った門柱頭部の形状と一致しており、確かに正門でした。

 屋根部分は青みがかった砂岩(森山石?)、柱部分は大根島の島石(玄武岩)で出来ています。

 島根師範学校とは、昭和24年3月まであった島根大学教育学部の前身校です。
 島根師範学校の歴史は古く、明治8年の「小学教員伝習所(島根県・浜田県)」、明治9年の「松江師範学校」「浜田師範学校」,明治17年の「島根県師範学校」、明治19年の「島根県尋常師範学校」,明治30年の「島根県師範学校」などを経て、昭和18年に「島根県女子師範学校」と統合し、国に移管されて設立されました。あの小泉八雲も明治23~24年、この学校で英語を教えています。

 島根師範学校の校舎は、戦後、島根大学教育学部になった後も、昭和37年まで松江市外中原町の戦前の校舎が使用されていました。おそらく、戦後のある時期に門柱が解体された際、当時の誰かが気をきかせて、一部を記念として西川津町の松江キャンパスに運びこんでくれたものと思われます。

 永年、島根大学にいますが、このような目立たない木の茂みに、忘れ去られていたように、こんな貴重な歴史的構造物が置いてあることを、まったく知りませんでした。

 情報を提供していただいた方に感謝いたします。

*なお、発見された方のブログでも、この門柱について紹介されています。
 >「元島根県民のお部屋」
下部は「島石」
鉄製アーチを差し込む穴
島根師範学校の門柱(松江市外中原町)
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