第129回アシカル講座「これからの川とのお付き合い 〜正しく知り、正しく恐れる〜」を開催しました。

  本日午後は、第129回アシカル講座「これからの川とのお付き合い 〜正しく知り、正しく恐れる〜」を開催しました。

 今回は、矢島 啓 先生(島根大学エスチュアリー研究センター教授)から、洪水被害とその対策について解説していただきました。

 我々が暮らす山陰地域は、急勾配な地形であるため、大雨が降ると短期間のうちに洪水被害に見舞われるリスクがあります。九州に次いで洪水被害が多い中国5県のなかでも、島根県は広島県に次いで被害が多いとのことでした。

 最近では、2018年の西日本豪雨、2020・2021年の江の川流域の洪水被害が記憶に新しいところです。近年、線状降水帯の発生による豪雨が多くなってきており、支流に本流の水が逆流するバックウォーター(背水)などの被害も増えています。

 残念ながら、今後もこういった水害の激甚化は避けられないようです。堤防整備なども進んではいますが、未整備地域も多く、現状ではハード対策だけでは限界があるとのことでした。住民一人ひとりが日頃から災害に対する基礎知識を身に着け、洪水情報が得られる携帯電話アプリを入れておくなどして、非難指示が出た際は、迅速に避難できるようにしておくことが重要だとのことでした。


 次回のアシカル講座は、第130回「島根県内の土砂災害の特徴について」【7/23】です。引き続きよろしくお願い致します。

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