夏休み子どもミュージアム体験教室「中海の藻場にすむ生き物を観察しよう!」を開催しました。

本日午前中は、夏休み子どもミュージアム体験教室「中海の藻場にすむ生き物を観察しよう!」を開催しました。

子どもミュージアム体験教室は、島根大学がもつ研究機器を活用して、小中学生向けに様々なミュージアム体験をしてもらう博物館教育活動です。新型コロナ対策のため令和2・3年度は中止していましたが、このたび2年半ぶりの開催となりました。

今回は、倉田健悟先生(島根大学 生物資源科学部 環境共生科学科 准教授)に講師を務めていただき、中海の藻場で採取した海藻から生き物を見つけて、顕微鏡観察をしながら分類してもらうという内容で開催しました。

まず、バットの上にあらかじめ中海沿岸で採取してきた海藻をひろげて、そこに付着している生き物を探し出します。見つけた生き物は分類し、種類ごとにシャーレに分けていきます。それらを実体顕微鏡で詳しく観察し、レジメ資料に掲載されている中海の生き物写真と照合しながら、種名を同定してもらいました。

参加した子供たちは、夢中になって生き物を探し出し、顕微鏡で観察していました。また、保護者の方も子供たち以上に熱心に採取・観察されているようでした。

最後に、見つけた生き物の種類と個体数をまとめて発表してもらいました。そして、明らかになった種類や個体数が中海の環境とどのように関係しているのか?などについて考えてもらいました。

今回の体験教室で、身近な湖に意外とたくさんの種類の生き物たちがいて、生態系を形成していることを理解してもらえたように思います。また、10年後、20年後も豊かな生態系を残していくにはどうすればよいのかについても考えてもらえたようです。

最後に、体験教室の振り返り学習や夏休みの自由研究に役立ててもらうため、採りだした生き物や倉田研究室で採集した小魚をペットボトルに入れて持ち帰ってもらいました。

今回の教室が、夏休みの貴重な学びの体験につながってもらえたなら幸いです。







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