第135回アシカル講座「島根半島・宍道湖中海ジオパークのこれまでとこれから」を開催しました。

  本日午後、第135回アシカル講座「島根半島・宍道湖中海ジオパークのこれまでとこれから」を開催しました。この講座は、令和4年度アシカル講座第2ステージ「島根半島・宍道湖中海ジオパークを学ぶ」の第2弾になります。今回は、辻本 彰先生(島根大学 学術研究院教育学系 講師)が、「島根半島・宍道湖中海ジオパーク」のこれまでの歩みや内容、今後の展望について解説しました。

 まず、ジオパークの目的や事業内容、「島根半島・宍道湖中海ジオパーク」活動のこれまでの歩みについて説明がありました。「島根半島・宍道湖中海ジオパーク」の認定は、2007年、島根にジオパークを作る構想が島根大学で提起されたのを契機としています。さらに2012年に発足した島根大学くにびきジオパーク・プロジェクトセンターが中心となって活発な活動がなされました。そして2016年、松江市と出雲市にジオパーク推進協議会が設置され、2017年、ついに日本ジオパークに認定されました。

 次に、島根半島や宍道湖・中海の地質学的な成り立ちや見どころについて解説がなされました。島根半島沿岸で観察できる地層や化石、宍道湖・中海周辺地形の変遷、火山島である大根島など、様々な見どころがあることが分かりました。

 ジオパークは4年ごとに再認定審査が行われる仕組みで、「島根半島・宍道湖中海ジオパーク」では、次回、2025年に行われる予定です。すでに「マスタープラン」「アクションプラン」が策定され、目指すべき地域像や2025年までに具体的にどのような取り組みを行っていくのかが明確にされています。

 こうした活発なジオパーク活動によって、地域に暮らす人々が誇りや愛着をもち、持続可能な地域振興や観光振興につながることが期待されています。

 次回のアシカル講座は、「宍道湖周辺の地熱・鉱物資源」【3/25】です。引き続きよろしくお願い致します。

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