ニュース展示「戦国時代の石見の名刀 石州長浜住「林喜」作刀」

 このたび、学外の方からご寄贈いただきました日本刀の展示を開始しました。
 展示している日本刀は、「石州長濱住林喜作」(表)「天文二十年八月吉日」(裏)の銘文があり、現在の島根県浜田市長浜の著名な刀工・林喜(もりよし)が、1551(天文20)年に製作した石州長浜刀と考えられます。
 この地域では、14世紀頃から盛んに刀が生産され、当地を本拠とする領主・周布氏によって朝鮮にも輸出されていました。
 島根県は、昔からたたら製鉄や刀づくり、石見銀山をはじめとした銀・銅生産などの金属生産・加工が盛んな地域です。島根大学には、そのような地域産業の伝統を継承して、次世代たたら協創センター(NEXTA)材料エネルギー学部などのモノ作りに関わるセンター・学部もあります。
 展示を見学して、数百年に及ぶ島根の金属加工の伝統を感じ取っていただければ幸いです。

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