島大附属図書館でミニ展示「人類誕生~島大など国際研究チームのケニアでの調査成果から~」

■期間 平成20年11月28日(金)~12月26日(金) 
   開館日・時間>>http://www.lib.shimane-u.ac.jp/menu2008/cal.asp?hb=1 

■会場 島根大学附属図書館本館(松江) 
   ミニ展示コーナー ・・・入口はいって左側です。 
   >>http://museum.shimane-u.ac.jp/library.html 

■内容 
 「ヒトはいつ、どこで、どのようにして誕生したのか?」は、最大の謎です。 
 島根大学、京都大学、ケニア国立博物館などの国際研究チームは、人類の祖先を求め、永年にわたって、アフリカ大陸・ケニアで発掘調査を進めてきました。 
 このミニ展示では、こうした研究成果の一部を貴重な資料とともにご紹介いたします。 

1.人類以前~大型類人猿 
 21世紀にはいり、アフリカでの調査によって、類人猿についての、これまでの学説を塗りかえる発見があいつぎました。 
 アフリカ大陸で発見された類人猿化石のうち、最古の人類に近い年代を示すものは、1982年にケニアで発見された“サンブルピテクス”(960万年前)のみでした。しかし、2005年以降、エチオピアで“チョローラピテクス”(1000万年前頃)が、ケニアで“ナカリピテクス”(990万年前)が、あいついで発見されました。 

2.人類登場 
 最古の人類と考えられているのは、近年、中央アフリカ・チャドで発見された“サへラントロプス・チャデンシス”(700~600万年前)です。人類誕生は、700~600万年前までさかのぼることになりました。 
 また、東アフリカ最古の人類化石は、ケニアで発見された“オロリン・ツゲネンシス”(590~570万年前)です。 
 近年、“アウストラロピテクス属”にはいる古人類も続々と発見されています。有名なものは、“アウストラロピテクス・アフリカヌス”(320~230万年前)です。この“アウストラロピテクス属”の一部から、私たち現代人が属する“ホモ属”が分岐しました。 
 DNA研究によれば、私たち“ホモ・サピエンス”は、20万年前頃にアフリカにいた集団が、世界中に広がっていったようです。まさにアフリカは、人類の故郷(ふるさと)なのです。 

■主な展示資料(総合理工学部・澤田順弘教授所蔵) 
・新発見の大型類人猿化石「ナカリピテクス・ナカヤマイ(Nakalipithecus nakayamai)」の歯付き顎骨(レプリカ) 
 >>関連記事(産経新聞)http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/071113/acd07111... 
・メスゴリラの頭骨(レプリカ) 
・最古級の人類化石「オロリン・トゥゲネンシス (Orrorin tugenensis) 」の大腿骨と歯付き顎骨(レプリカ) 
・人間とチンパンジーの大腿骨(レプリカ) 
・古人類化石「アウストラロピテクス・アフリカヌス(タウングの子供)」(レプリカ) 

■主催 島根大学附属図書館/島根大学ミュージアム/澤田順弘教授・酒井哲弥准教授(島根大学総合理工学部)


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