島根大出雲キャンパスでの試掘調査が終了

 今週は、梅雨空のなか、島根大出雲キャンパスでの工事予定地に遺跡があるかどうか確認するための試掘調査を実施していました。
 昭和50年に開学した旧島根医大を造営するために、約3m以上の盛土がなされていることから、それらを取り除いたうえで発掘が始まります。
 試掘調査をするだけで、やたらと深くなってしまい、大変なのですが、文化財保護法を順守して遺跡を保護するためには、やらなければならない仕事です。
 今回は、3600年前の三瓶山のデイサイトを含む砂礫層まで掘り下げましたが、土器などは出土せず、遺跡の存在は確認されませんでした。
 しかし、出雲キャンパスの土地形成史を探るうえでのデータが得られ、これまでの成果と合わせて、このあたりの様子が大分わかってきました。
 関係者の皆様には感謝申し上げます。


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