第14回ミュージアム市民講座「山陰の弥生遺跡からみる環日本海交流」を開催。

 8/8日(土)、スティックビルで第14回の市民講座を開催しました。
 これまでの講座では、日本海の成り立ちなど、地質学的な話をしてもらっていましたので、今回は、ミュージアム専任の会下のほうから、日本海を舞台にした弥生時代の人間活動・文化交流についてお話しました。
 
 山陰の弥生時代の遺跡からは、朝鮮半島から舟で運ばれてきた鉄や土器などが見つかっています。また、有名な荒神谷遺跡加茂岩倉遺跡などの銅剣、銅矛、銅鐸などは、中国東北地方や朝鮮半島の青銅器文化の流れをくむものです。このほか、北陸地方のヒスイも見つかっています。
 こうした証拠によって、弥生時代の昔から日本海が文化交流の海であったことを理解することができます。

 今回も皆さん熱心に聴いていただきました。

 この日は、松江キャンパスで「オープンキャンパス」もあり、受験生に展示室の説明なども行いました。

 普及啓発事業、授業、発掘調査、奥谷宿舎修復・・・など、夏休みも忙しい毎日です。


 次回のミュージアム市民講座は、島根大学汽水域研究センター准教授の瀬戸浩二先生に「山陰の化石群からわかる1600万年前〜1200万年前の地球環境変動 −温暖期から寒冷期へ−」というタイトルでお話いただきます。
 
 日時:平成21年9月19日(土) 午後1:00~2:30
 場所:スティックビル5階(501・502号室)

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