第27回島根大学ミュージアム市民講座「出雲の石造文化探訪~田原神社(春日神社)の狛犬を観察してみよう!」を開催

 10月16日(土)、爽やかな秋晴れのなか、第27回島根大学ミュージアム市民講座を開催しました。 

 今回は、モニュメントミュージアム来待ストーン(http://www.kimachistone.com/)の永井泰館長にお願いして、「出雲の石造文化探訪~田原神社(春日神社)の狛犬を観察してみよう!」というテーマで、田原神社の来待石製出雲型狛犬についての解説をしていただきました。 

 田原神社には、県下最大級の乙右ヱ門作の狛犬をはじめ、たくさん石造物があります。これらの見方について、現地で分かりやすく丁寧に教えていただきました。 
まずは、島根大学旧奥谷宿舎に集合しました。この建物にも来待石をはじめ、福光石、森山石などが使われています。
田原神社には、たくさんの狛犬があります。
後ろの随神門は、市指定文化財です。
 講師の永井先生が書かれた著書『狛犬見聞録』(http://www.kimachistone.com/komainu/index.html)は、大変好評で世界遺産ならぬ「世間遺産」大賞という賞を受賞されるそうです。 
 「世間遺産」とは、身近にある路傍の石造物にも歴史や文化がある大切な遺産だというような意味です。 

 この日は、学芸員資格取得を目指す島根大学の学生も、博物館普及啓発活動の実際を知るための一環で聴講しました。 
 学生たちが将来、学芸員になった際は、永井館長のような、「世間遺産」を活用した地域に根差した博物館活動を実践してほしいと思います。

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