本日午後,第38回島根大学ミュージアム市民講座「魚の子供はどんな所で育つのか?」を開催しました。
今回の講師は,2010年度日本魚類学会論文賞を受賞された堀之内正博先生(島根大学汽水域研究センター)でした。
魚の子供が育つ場所の多くは,豊富なエサがあり,外敵から身を守るのに適した,沿岸の海草藻場やヨシ帯(熱帯・亜熱帯では,マングローブ域)であると考えられています。
堀之内先生は,宍道湖・中海の沿岸域,数か所で魚を採取し,実際にどのような稚魚がいるのかを調査されました。調査の結果,宍道湖では,砂泥地よりもヨシ帯で多くの稚魚が採取できたようです。
近年,宍道湖・中海では,魚やシジミの漁獲量が急激に減少し,水産資源の枯渇が問題になっています。その原因は複雑ですが,昔ながらのヨシ帯の保全など,沿岸域の環境の保全・再生が,重要な対策のひとつと考えられます。
今日お話いただいた,こうした基礎研究は,今後の水産資源回復を考えるうえで,大変重要な意味をもっているといえます。
今回の講師は,2010年度日本魚類学会論文賞を受賞された堀之内正博先生(島根大学汽水域研究センター)でした。
魚の子供が育つ場所の多くは,豊富なエサがあり,外敵から身を守るのに適した,沿岸の海草藻場やヨシ帯(熱帯・亜熱帯では,マングローブ域)であると考えられています。
堀之内先生は,宍道湖・中海の沿岸域,数か所で魚を採取し,実際にどのような稚魚がいるのかを調査されました。調査の結果,宍道湖では,砂泥地よりもヨシ帯で多くの稚魚が採取できたようです。
近年,宍道湖・中海では,魚やシジミの漁獲量が急激に減少し,水産資源の枯渇が問題になっています。その原因は複雑ですが,昔ながらのヨシ帯の保全など,沿岸域の環境の保全・再生が,重要な対策のひとつと考えられます。
今日お話いただいた,こうした基礎研究は,今後の水産資源回復を考えるうえで,大変重要な意味をもっているといえます。
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