第56回ミュージアム講座「遺跡分布からみた出雲平野の変遷」を開催。

本日午後は、第56回ミュージアム講座「遺跡分布からみた出雲平野の変遷」を開催しました。

新シリーズ、島根大学公開講座「山陰の古環境を探る」(平成25年度島根大学ミュージアム市民講座第1ステージ)の第1弾です。

今回は、会下和宏島根大学ミュージアム准教授が講師となり、遺跡分布や三瓶山の噴火からみた、出雲平野の古地形変遷について解説しました。

出雲平野は、 「縄文海進」によってできた古宍道湾を、神戸川や斐伊川が埋積することで形成されました。特に、約3600年前頃にあった三瓶山噴火の火砕流が堆積して平野が拡大したようです。

また、近世のたたら製鉄のための「鉄穴流し」で排出された多量の土砂が斐伊川によって運ばれ、出雲平野東部が拡大しました。

人間は、環境に適応して活動を展開してきましたが、一方で人間活動による環境の改変もありました。環境と人間活動は、相互作用の関係にあるようです。

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