島根大学ミュージアム発足10周年記念特別講演会「遺跡と至宝が眠る大地の中の島大キャンパス-大学ミュージアムは地(知)のワンダーランド!-」 を開催しました。

 本日午後、島根大学ミュージアム発足10周年記念特別講演会「遺跡と至宝が眠る大地の中の島大キャンパス-大学ミュージアムは地(知)のワンダーランド!-」 を開催しました。
 島根大学ミュージアムは、平成18年4月に発足し、今年3月末で10周年を迎えました。この特別講演会は、これを記念して、大学ミュージアムの役割・意義や島根大学所蔵資料の学術価値について理解していただくために開催したものです。

 最初に、秋重幸邦理事(島根大学 企画・学術研究担当 副学長・学術情報機構長)から、ミュージアム10周年という節目にあたって御挨拶をいただきました。
 つづいて、第1部「大学ミュージアムの歩みとこれから」では、高安克己島根大学名誉教授(ミュージアム初代館長)から、「大学ミュージアムと地域の文化創造」と題して基調講演をしていただきました。英国のオックスフォード大学は、松江と変わらない規模の町のなかに、大学博物館をはじめとする様々なカレッジが点在していて、地域のなかに大学が溶け込み、一つの文化的な都市を形成しているという紹介がありました。また、法人化後の国立大学は、個性化や地域貢献が求められ、その具体的ツールとして大学ミュージアムがあること、全国各地の大学ミュージアムの取り組み事例について解説されました。

 第2部「ミュージアムの至宝」では、島根大キャンパス周辺の地質や化石、キャンパス内の遺跡について、入月俊明ミュージアム館長・会下和宏ミュージアム副館長らが紹介しました。また、島根大学ミュージアムの目玉標本であるパレオパラドキシアについて谷戸茂・モニュメントミュージアム来待ストーン研究員が、ニホンアシカ・オキウマについて高安克己名誉教授が、標本の由来や学術的意義を解説されました。

 第3部ギャラリートークでは、ミュージアムの展示室をめぐり、実際の資料を見学してもらいました。

 発表された先生方のお話を聞き、改めて大学にとっての大学ミュージアムの重要性、所蔵標本の価値について認識し、これからの10年も島根大学の学生や地域にとって意義のある活動をしていきたいと思いを新たにした次第です。



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