島根大学公開講座・第12回島根まるごとミュージアム体験ツアー「ローカル鉄道『三江線』で巡る江の川流域の地域遺産Ⅱ」を開催しました。

 本日、島根大学公開講座・第12回島根まるごとミュージアム体験ツアー「ローカル鉄道『三江線』で巡る江の川流域の地域遺産Ⅱ」を開催しました。(2013年の第1回はこちら≫)
 今回のミュージアムツアーは、日本一美しい車窓といわれる三江線に乗って、史跡をめぐる内容でした。
 参加者は30名、スケジュールは以下の通りでした。

 8:00   島根大学(松江キャンパス) バス出発
10:00  松江道経由で JR口羽駅 着
10:53  JR口羽駅 発 (バスのみJR粕淵駅に先回り)
11:31  JR粕淵駅 着

 (JR三江線 口羽・乗車→伊賀和志→宇都井→石見都賀→石見松原→潮→沢谷→浜原→粕淵・下車)

12:15  粕淵市街地の町歩き。銀山街道、本陣跡、旧邑智町役場、浄土寺など見学。
13:20  粕淵 発
15:10  JR松江駅、島根大学(松江キャンパス) 着

 三次からJR口羽駅にやってきた列車は2両編成で、多くの乗客が乗っておられました。車窓を移ろいゆく清流・江の川や新緑の山々がとても目に眩しかったです。道路よりも一段上を走っているために、石州赤瓦の屋根や日光が反射する水田での田植えの様子を見おろしながら進んでいく風景も印象的でした。

 粕淵では、銀山街道を歩き、史跡などを見学しました。また、柿本人麻呂の妻・依羅娘子の歌に出てくる「石川」が江の川のことなのか、万葉時代に思いをはせて考えてもらいました。

 昭和5年からの歴史をもつ三江線は、現在、廃止が取りざたされています。しかし、これだけ美しい車窓をもった鉄道は他にはありません。世界遺産・石見銀山広島側からの玄関口として位置付け、観光列車などを走らせれば、観光資源として十分の活用価値をもっていると思います。「西日本地域の活性化に貢献」するというJR西日本さんには、鉄道会社としての矜持にかけて、再度、存続や活用について検討していただければと思います。
JR口羽駅(昭和38年開業)


列車到着。2両編成

乗降でごったがえす口羽駅

江の川。V字状の地形が続く。

赤瓦と新緑と青空と

切符

天空の駅「宇津井駅」

鉄橋を走ると走行のレール音が変わる



キハ120

満員の車内

浜原ダムのあたり


JR粕淵駅

粕淵を町歩き

幕末の本陣。現在は旅館

旧邑智町役場(昭和2年築)


山陰の浄土真宗発祥の寺「浄土寺」(1306年開創)

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