10月3日(木)から5日(土)にかけて、安来市和鋼博物館で「古代たたら復元操業」が実施され、島根大学の学生も教養授業「たたらと現代製鋼」の一環として参加させていただきました。この操業には、2008年から本学の学生が参加させていただき、ご指導をいただいています。
たたら製鉄は、砂鉄・木炭・釜土・空気を高温で反応させて鉄を作り出す、中国地方で発達した伝統的な製鉄法です。今回は、奈良時代頃に行われていた大きさの製鉄炉を復元して、操業実験が行われました。
1・2日目は、木炭の小割り、釜土ブロック作り、築炉などの準備作業を行いました。3日目の最終日は、いよいよ操業が開始され、砂鉄や木炭の投入、「踏み鞴(ふいご)」を繰り返し踏む送風作業などを行いました。
多くの方々の協業による、7時間半にもおよぶ操業によって、やっと約50kg近い鉄の塊である鉧(けら)を生産することができました。
学生たちは、和鋼博物館や
株式会社プロテリアルの皆様からの丁寧で熱心な指導を受けながら、一生懸命、一連の作業に取り組むことができました。モノを作ることの大変さ、難しさ、仕事に対する真摯な姿勢など、様々なことを学ばせていただいた貴重な体験になったことと思います。
こうした機会を与えていただき、ご指導をいただきました皆様に改めて厚く御礼申し上げます。
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釜土をこねる作業 |
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釜土ブロック作り
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鞴(ふいご)を踏んで炉に空気を送る作業 |
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砂鉄を投入する学生 |
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姿を現した鉧(けら) |
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