本日、夏休み子どもミュージアム体験教室「中海の植物プランクトン遺骸を観察しよう!」を開催しました。
今回は、香月興太先生(島根大学エスチュアリー研究センター副センター長・准教授)に講師を務めていただきました。内容は、中海の湖底に堆積した泥からプレパラート標本を作製し、泥の中にある植物プランクトン(珪藻)を観察してもらうというものでした。
最初に、植物プランクトンや中海について解説を聴き、次にプレパラート標本の作製方法について指導を受けました。続いて、中海の泥を封じたプレパラート標本を顕微鏡にのせて、どのような植物プランクトン(珪藻)が認められるのかを観察しました。
植物プランクトン(珪藻)には、丸いものや棒状のものなど、様々な種類があり、どのような種類のものが生息しているかによって、その水域の環境が推定できます。中海は、戦後の干拓工事によって、水環境がかなり変化してきました。あらかじめ採取した泥のうち、下のほうの泥(数十年前の泥)と上のほうの泥(近年の泥)とでは、それぞれで生息する植物プランクトン(珪藻)の種類が異なるようです。
子ども達は、プレパラート作製の方法、顕微鏡の扱い方、植物プランクトン(珪藻)の観察などと同時に、中海の水環境の変化や環境保全の大切さについても学ぶことができたようです。暑いなか、ご参加いただきまして、まことにありがとうございました。
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最初に島根大学総合博物館アシカルで知の導入 |
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植物プランクトン(珪藻)について説明を受ける |
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熱心にプレパラート作製に取り組む子供たち |
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親子で顕微鏡を使って観察 |
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