夏休み子供ミュージアム体験教室「磯遊びで海の生き物を学ぼう!」を開催。

島根大学ミュージアムでは,毎年,フィールドを教室にして,体験学習教室を開催しています(昨年の様子はこちら》)。

今年も,夏休み真っ盛りの本日午後,松江市島根町の桂島を会場にして,磯の環境学習をテーマにした子供ミュージアム体験教室「磯遊びで海の生き物を学ぼう!」を開催しました。

講師は,貝類をご専門に研究されている田中秀典先生(NPO自然と人間環境研究機構・島根大学汽水域研究センター協力研究員)に務めていただきました。

まず,海岸に漂着しているゴミを拾い集め,どんなものがあるかを調査しました。約20分ほどで,ペットボトル,釣り糸,外国から流れ着いたビニール袋など,たくさんの漂着ゴミを集めることができました。田中先生のお話では,釣り糸が,鳥の口ばしに絡まるなど,人間が捨てたゴミが生き物に被害をもたらすそうです。


つづいて,磯にどんな生き物が生息しているかを調べるために,みんなで魚や貝などを採集しました。


1時間ほどで,稚魚,カニ,エビ,ボベ貝(カサガイ類の島根名),ニナ貝,タマキビ貝,ミズクラゲ,ウミウシなど,さくさんの小動物を採集することができました。


子供たちは,歓声をあげながら,自分たちが採集した生き物に触って感触を確かめたり,水槽のなかで稚魚を食べるカニや,驚いて紫の液体を出すウミウシを観察したりしていました。

また,同じ貝でも水面の上にいるもの,水のなかの浅い場所や深い場所にいるものといった種類があることについても解説してもらいました。

子供たちにとっては,身近な島根の海の生態系を,肌で感じながら学習することができた,貴重な夏休みの1日になったことと思います。 

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