2013年11月30日土曜日

第3回島根大学ミュージアム特別講座in広島「弥生時代の出雲青銅器文化」を開催

本日、広島市まちづくり市民交流プラザにて、第3回島根大学ミュージアム特別講座in広島「弥生時代の出雲青銅器文化」を開催しました。

本日の講師は、あの出雲市荒神谷遺跡発見の立役者、松本岩雄先生(島根県教育庁文化財専門官)でした。

「神々の国」といわれる出雲は、『古事記』『日本書紀』などの神話に多く登場しますが、1980年代までは、背景となる考古資料がそれ程多くありませんでした。ところが、1984・85年に出雲市荒神谷遺跡から銅剣358本・銅矛16本・銅鐸6個が出土。1996年には雲南市加茂岩倉遺跡で史上最多となる39個の銅鐸が出土し、弥生時代出雲の重要性が明らかになりました。

講義では、これらの出雲の青銅器の特徴、どのようにもたらされたのか?、何故埋められたのか?について解説がありました。

弥生時代の青銅器は、地域集団の農耕祭祀に使われていたとの理解が一般的です。しかし、松本先生は、当時、集団の存亡に関わる危機が訪れた際、首長が所有する青銅器を大地の神に捧げるために埋納したのではないのだろうかという独自の仮説を披露されました。

聴講者の皆さんは、こまめにメモをとったり、質疑を交わしたりと、大変熱心にのぞんでおられました。

次回は、12/7(土)13:30~14:45、「弥生時代の四隅突出型墳丘墓」です。次回のみ、少し広い会場になりますので、多くの方々のご参加をお待ちしています。


2013年11月29日金曜日

教養授業「島大ミュージアム学」で中国地方のたたらについて講義

島根大学ミュージアムでは、1年生向けの教養授業「島大ミュージアム学」を大学ホールで開講しています。島根県の自然・歴史・文化について学ぶ授業です。

本日は外部講師の角田徳幸先生に、「中国地方のたたら」についての講義をしていただきました。

島根県で盛んに操業されていた、たたら製鉄とはどのようなものか?、その歴史・意義について、豊富な古写真や絵図を用いて、解説していただきました。


 
 
この授業は、270名の学生が受講しています。毎回、レポートを提出させ、冬休みや期末にもレポート・試験をおこない、厳しく理解度や考察力をはかっています。短くとも4年間は暮らす島根県ですので、しっかり島根県のことについて学んでほしいと思います。
 
なお、本授業は、公開授業にもしていますので、登録すれば一般の方々も聴講することができます。

2013年11月28日木曜日

松江市揖屋公民館の皆様がキャンパスツアー

本日は、松江市揖屋公民館女性スクールの26名の皆様が、島根大学キャンパスツアーに参加されました。

登録文化財の大学正門や総合理工学部3号館11階、ミュージアム本館、山陰地域資料展示室、図書館、大学ホールなどを見学してまわりました。

ツアーのなかで島根大学について説明すると、皆さん頷いたり、感心したり、驚いたりされるので、こちらもやり甲斐を感じます。すれ違う学生も挨拶をしてくれるので、気持ちよくまわることができました。

晴れたり、雪がふぶいたりする天気でしたが、1時間半楽しく案内することができました。

ぜひ、またご参加いただけたらと思います。



2013年11月23日土曜日

第62回ミュージアム講座「石器から鉄器へ-弥生時代・山陰地域の道具の移り変わり-」を開催しました。

本日午後、松江スティックビルにて、第62回ミュージアム講座「石器から鉄器へ-弥生時代・山陰地域の道具の移り変わり-」を開催しました。

今回の講座では、当館の会下和宏副館長(ミュージアム准教授)が講師となり、山陰の弥生時代の道具が、石器から鉄器へどのように移り変わっていったのかというお話をしました。

山陰地域では、紀元前1世紀頃の弥生中期後半には鉄器が使用されています。そして、紀元2世紀後半から3世紀前半頃の弥生後期後葉から終末期になるとより本格的に鉄器が普及するようになるそうです。

鉄器のなかでも、木を加工するヤリガンナ・刀子・袋状鉄斧などが多く普及しますが、木を切る大形伐採斧や鋤・鍬は少ないようです。したがって、弥生後期になると、石器のなかでも加工具である片刃石斧はほとんど見られなくなりますが、伐採斧である太型蛤刃石斧は残存して使用され続けるとのことです。

また、弥生後期になってから、鉄鏃が普及する一方で、引き続き、隠岐島産黒曜石や四国のサヌカイトで作られた石鏃も使用されているようです。

山陰地域で鉄器の出土量が特に増加する弥生後期後葉頃は、四隅突出型墳丘墓が大型化する時期でもあります。墳丘墓の巨大化から、うかがわれる首長の権威の増大は、こうした多量の鉄器の流通を掌握し、差配していたことと関係している可能性があるとのことでした。

次回のミュージアム講座は、今日の鉄の話の続編ともいうべき、「古代製鉄の系譜-日韓製鉄史の比較から-」(12/14)です。申し込みなしでも聴講できますので、お気軽にご参加ください。

2013年11月21日木曜日

【本日の団体客】三刀屋高校、安来高校ほか70名の皆さん

本日は、三刀屋高校、安来高校の生徒さん70名が、大学訪問の一環で来館されました。
今日は、久々に晴れ間がのぞき、心地よい天気のなか、キャンパスをめぐっておられました。

2013年11月19日火曜日

企画展示「明治時代の植物標本~発見された旧制松江高等学校(島根大学前身校)の遺産~」のご案内

◆主催 島根大学ミュージアム島根大学生物資源科学部生物科学科

◆日時 平成25年12月14日(土)~平成26年1月26日(日)の土日祝日 10:00~17:00
      *土日祝日のみ開館(平日と年末年始〔12/29~1/3〕はお休み)

◆会場 サテライトミュージアム島根大学旧奥谷宿舎(旧制松江高等学校外国人宿舎)
      〔松江市奥谷町140 ・ 駐車場2台分あり〕

◆お問合せ先 平   日:島根大学ミュージアム(TEL0852-32-6496)
          土日祝日:島根大学旧奥谷宿舎(TEL0852-33-7032)

 このたび島根大学生物資源科学部生物科学科で、明治中期から大正初期にかけて博物学者の長野菊次郎(1868〜1919年)によって収集された、国内でも最古級の植物さく葉標本1410余点が発見されました。この時代は、日本植物研究の黎明期であり、当時の標本のほとんどは、旧帝国大学や国立科学博物館に保存されています。
 島根大学で発見された植物標本は、明治20年代以後に採集・制作され、旧制松江高等学校(島根大学の前身校)に収蔵されたものです。制作技術が高く、保存状態が良好なことから、学術的価値がきわめて高い貴重な資料です。
 この展示会では、今回発見された植物標本を展示し、明治時代の植物研究や旧制松江高等学校の植物教育について知っていただきます。


長野菊次郎による明治時代の植物標本(島根大学生物資源科学部生物科学科所蔵)

会場は、旧制松江高等学校外国人宿舎だったサテライトミュージアム


2013年11月15日金曜日

一般教養の授業で学生250名がミュージアム見学

本日は、一般教養の授業「島大ミュージアム学」で学生250名がミュージアム見学しました。

授業で取り上げてきた島根の絶滅した動物、学生が発掘した第3紀の化石、島根の伝統工芸品など、様々な資料を見学してもらいました。

展示室にはいると、「すごい!」「こんなのがあったのか!」と歓声をあげて、興味深く見学してくれました。決まった答えを導くだけの勉強ではなく、ミュージアム見学を通して、様々な標本資料に好奇心をもち、自身で探究していくことができる力を養ってほしいと思います。

また、明治時代以来、わが校に収蔵されてきた可視的な標本資料を通して、島大生としてのアイデンティティーの醸成につながれば幸いです。

2013年11月12日火曜日

【本日の団体客】平田高校、大社高校、島根中央高校の皆さん

本日は、平田高校、大社高校、島根中央高校の皆さん115名が大学訪問の一環でミュージアム見学をされました。
本日は、冷たい雨が降ったり、晴れたりと、はっきりしない天気でした。冬の足音が聞こえてくるようなこの頃です。

 

2013年11月2日土曜日

第2回島根大学ミュージアム特別講座in広島「出雲のたたら製鉄」を開催しました。

11月2日(土)、広島市まちづくり市民交流プラザ(広島市中区袋町)にて、第2回島根大学ミュージアム特別講座in広島「出雲のたたら製鉄」を開催しました。

今回は、島根大学OBでもある角田徳幸博士(島根県教育庁文化財課企画幹)に講師をつとめていただき、たたら製鉄の工程や経営について、分かりやすく解説をしていただきました。

前半は、砂鉄の採取、木炭の生産、製鉄場の様子、高殿(たかどの)の構造などについて、絵図や古写真、発掘調査の記録写真を用いて、解説がありました。

後半は、明治時代の操業記録や江戸時代の古文書などから、たたら製鉄の経営形態についての解説がありました。

たたら製鉄は、日本刀の材料となるを中心に生産するイメージがありますが、実際には炭素を多く含む銑鉄(せんてつ)が主体に生産されました。銑鉄は、大鍛冶場で鍛錬(鍛造精錬)して、不純物や炭素を取り除くことによって、包丁鉄(割鉄)に生まれ変わりました。中国山地山間部では、安く重たい銑鉄をそのまま出荷するのではなく、値段の高いこうした包丁鉄に加工してから販売することで、収益性を高めていたようです。

次回の特別講座in広島は、11月30日(土)、第3回「弥生時代の出雲青銅器文化」です。ご期待下さい。

ミュージアム隣りボイラー室の内部機器撤去工事

ミュージアム隣りにある旧ボイラー室の内部機器がほぼ撤去されていました。

少し中を覗いてみたところ、天井も高く、広々としていて、これはミュージアム展示室にぴったりだと思いました。

この建物の、これからの使い道はまだ決まっていないようです。

カフェでも併設して、学生や市民が気軽に集まれるミュージアムになれば良いのではと思いました。

2013年11月1日金曜日

松江キャンパスの紅葉

今日から11月。秋晴れの一日でした。
松江キャンパスの紅葉の様子です。
ユリノキやケヤキ、ナンキンハゼが色づいています。
メインストリートのユリノキ並木

法文棟南のケヤキ林

本部棟南のイチョウ


総理棟2号館南のナンキンハゼ

教養授業「島大ミュージアム学」で城下町歩き

本日は、穏やかな小春日和のなか、教養授業「島大ミュージアム学」のなかで、学生たちと松江城下町歩きをしました。

コースは、島根大学→石橋町→千手院→島根大学旧奥谷宿舎(旧制松江高等学校外国人宿舎)→田原神社(春日神社)でした。

大学のすぐ近くに、古い情緒ある町並みが残っていることを知ってもらうことができました。そして、経済的な合理性だけを追求した町づくりではなく、この趣きある景観を後世に大事に残していくことの大切さを考えてもらいました。

来待石の基礎

石橋町

江戸~明治の建物が残っています。

大正時代の島根大学旧奥谷宿舎(旧ドイツ人教師が暮らした官舎)

小泉八雲やカルシュ博士も通った田原神社の境内でゴール